なぜか嫁がショップカードを持っていた 居間のTVの前に見慣れない名刺というかショップカードがしばらく放置してあり、何なんだと思い手に取ってみたら、コーヒー屋のショップカードであった。コーヒー屋にしてはなんかデスメタル系のアルバムカバーみたいな絵面のショップカードなので嫁に聞いてみたら、サブカル系の喫茶兼コーヒー豆店ということであった。 やたら農園や産地にこだわるスペシャリティコーヒー店とも、女性向け、古い言葉で言えばスイーツ(笑)向けの店とも違うようなので行ってみることにした。そもそもマイルドヤンキーの巣窟瀬戸市で商売が成り立つのだろうか? ここはまったく瀬戸らしくない 「VOUSHO Coffee Factory」は筆者の自宅からクルマで数分の旧市街地ハズレにある。目印はNTTの古いビルだ。そのわき道を墓場の方に入っていくとお店はある。駐車場が狭いので、もし天気が良ければ、公営の宮川駐車場の上の和菓子屋のある方に停めれば歩いて5分ほどの場所である。ついでに寂れた銀座通り商店街、末広町商店街をぶらつきサブカル気分を補充することもできる。 何気なくオーナー様に尋ねたところ、調度品はすべて長い時間をかけてオーナー様自身が収集したものだそうだ。 まずは筆者もかつて収集していたカメラ、オリンパスのPENシリーズとポラロイドのSXが多数展示されている。書籍も多数美術書をはじめカフェの定番、寺山修司や村上春樹が鎮座。残念ながら筆者の大好きなポンコツ系のサブカル本はなかった。なので大人のサブカルカフェといった趣だ。細かい部分ではそこかしこにミニチュアの模型が飾られている。うちにあるオリベッティの同じタイプライターがあるのは笑った。筆者の趣味に近いものがある。オリベッティのタイプライターは娘に奪われたが(笑)。 もともと倉庫のような作りなので天井は高い、その高さを生かして2階にはイベントスペースがあり、写真展や絵画展のような展示も可能だ。この時は絵画の展覧会が開催されていた。 コーヒーは500円から、わりと客層を選別しているため、静かで落ち着く店なので行きつけにしようかな。 それにしても、田舎の瀬戸市に突然現れた異空間。もっと田舎の土岐や串原でオシャレなカフェがあるのだが、いずれも自然派とかリンネル系の女性向けカフェなので、こういった都市中心部にありそうなカフェは貴重だ。栄