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三河のレトロピア岡崎散策

三河のレトロピア岡崎散策

なかなか潰れない岡ビル百貨店

気分転換に外出したくなり、あまり訪問したことのない岡崎方面を探検することにした。正直岡崎イオンか美術館ぐらいしかいったことがない。去年、岡崎公園にスカイウェイブの試走に行ったのが、街中へ唯一の訪問。何度も行ったくらがり渓谷は一応岡崎市だけど、すごい山奥なので自分的にはいまだ額田郡だ。

というわけで、全国的に有名なスポット「岡ビル百貨店」がなくならないうちに見に行くことにした。下道で行くつもりが、家を出てすぐ大渋滞にハマり、逆戻りして東海環状道で岡崎まで。無駄遣いをしてしまったが、時間的にお昼を岡崎で食べたたったので良しとする。

東岡崎に来るのは30年ぶりぐらいか、かつてのユニー東岡崎に仕事でお邪魔して以来である。そのユニーも潰れてもう10年以上経つ。

とりあえずは探検してみる、ウワサによればピエリ守山のようにゴーストタウン化しているとのことであったが、2階はほぼテナントが埋まっていた。なんでも「いきなり百貨店」というキャンペーンで1ヶ月1,000円/坪~でテナントを募集しているのだ。

階段のふもとのショーウインドウに岡ビル百貨店と激しくミスマッチなムチャクチャ高いシャツやジャケットが展示してあったが、どうやら妻籠でデザイナーをやっている方の手作り品らしい。アパレル自体はカッコイイけどなぜここで売っているかが謎。だいたいシャツが2万~、ジャケットが5万~興味のある人は妻籠まで出向かなくてもここで買えるのでご参考まで。

胡散臭いドナルドやバッグスバニーの案内に従い3階へ。唯一頑張って営業している「キッチンこも」で昼食とする。 「こも」 とは 松の木に巻く筵なのかなのか不明だが 、「スパゲッチの店」とあるのでイタリアのコモ湖のことであろうか?かなりオールドスクールなハンバーグ定食を食す。

かつては4階に上れたようであるが封鎖してあった。階段わきに『もーれつア太郎』に出てくるキャラの壁画があったのでかつては子供むけ施設があったのだろうか?

岡崎商店街散策

昼食後は、乙川を渡り旧東海道沿いの商店街の散策だ。意外と広いエリアにわたって商店街が伸びているので岡崎五万石にしては大きな宿場町である。ふらふら歩いていると統一協会のビルと中華街みたいな門を発見、意外な取り合せだ。商店街はところどころ古い昭和初期の建物が残っており、しかも、現役な店と潰れかけた店が混在しており筆者好みの街並みである。

かつては岡崎の一番店であったシビコのさびれ具合もすばらしい、歯抜けのテナントとオバ服ショップが連なり哀愁を誘う。上階層はすでに閉鎖済みだ。

ギラギラ喫茶 丘

そして本日二つ目の目的地、ナゾのスペースデザインを思わせるようなインテリアの喫茶店「丘」。アルミテープやアルミマットで店舗の補修をしているうちに独特のインテリアになったという店。

犬山遊園の「パブレスト100万ドル」に通じるものがあり、このインテリアはお店のご主人しか作り出せない色遣いだ。午後のティータイムにお邪魔したが、なぜか女性客が多い、インスタ映えってやつで有名なのか(笑)。ご主人ともお話しして1時間ほど滞在。お土産に特性ステッカーを頂戴した。

赤線跡板屋町を歩く

昨年、岡崎公園に来た際、道に迷い、怪しげな通りに入り込んでしまった。今回、岡崎の古い町並みを探すため調べていたら、どうやらそこはかつての赤線跡ということで多くの人が訪問しているようであった。いまやどこにもある住宅街のような通りだが、一部分だけ道幅が広く、なぜか巨大なラブホがある。周囲にはかつての料亭の名残のある建物が少しだけ残っている。

かつての花街 松應寺横丁

板屋町の赤線跡を観た後、ほかに似たようなエリアはないかと調べたら、2㎞ほど離れたエリアに松本町という場所があるのを知り、さっそく移動。
松應寺 を中心としたエリアに崩壊しかけの古いアーケードやスナック街が軒を連ねている。外壁の煤け具合やトタンのさび具合も最高にエモい。

アーケードの中はほぼ閉店済み、休日にマルシェが行われているようであるが、生命反応は著しく薄い。松應寺から西側の通りに抜ける細い路地にはかつての置き屋跡と思われる建物が続く筋が残っている。

岡崎にこれほどの街並みが残っているとは、今回の訪問で偶然発見。もうすこし掘り下げてみると面白い街であることを確認した。