ド素人がフロントサスの整備に挑戦
大阪暗峠の石畳でフルボトムして抜けきったフロントサスをようやく重い腰を上げてメンテナンスした。もともと最初からオイルは滲んでいたが人の頭以上の大きさの石を敷き詰めた暗峠の石畳に洗礼を受けたことが決定的となったようだ。抜けきったサスはシャコタンになってちょっとカッコイイなと思ったりしたのだが、マンホールの蓋ほどのちょっとの段差でコツコツいうのでさすがに身の危険を感じた次第である。
軽い整備以外いままではすべてバイク屋に整備は丸投げしていたのだが、ヤフオク車両なので野良整備となる、覚悟を決めて挑戦だ、幸い今はブログや動画で親切に手順を紹介している方が多いので勉強がてら自らの手を汚すのもまた自分のスキル向上となるので良い経験となるであろう。
ヤフオクで中古サスを落札
シール類の交換OHをするのか中古サスをポン付けするのか迷ったが、1000円で解体業者から出品があったので落札した。送料込みでもシール類をそろえるより安上がりとなった。業務用車両なのでリースアップで解体屋行きとなるヤマハギアは中古パーツに事欠かない。
トップキャップが外れない!
中古サスが到着、早く何とかしたいのでヤマハギアのカウルを外しフロントまわりにアクセスできる状態にした。ヤマハギアのサスは30mmインナーチューブであるがトップキャップの外径は一まわり大きくステムクランプのストッパーの役割もしている。腐ったサスのトップキャップを緩めいつでも交換できる準備を整える。
中古のサスであるがここで問題が発生、右側サスのトップキャップ(17mm)が外れないのだ。解体時に一度外しているので外れないわけはないと思うが電動インパクトを当てても無駄な努力であった。諦めてラスペネを大量に吹いて1日放置した。これを3日ほど繰り返す。
仕方ないのでベンチバイスを購入、とりあえずは100㎜のものをアマゾンで注文した。ベンチバイスに挟み電動インパクトを当てるが緩まない、大型モンキーで挟みハンマーでたたくとやっと緩み始めた。
腐ったサスをみてびっくり
いよいよサス交換となった。腐ったサスのトップキャップ(17mm)を外しステムクランプ(12mm)を緩める。左側はケーブルガイドが共締めなのでそれも外す。サスをステムから抜くが完全にシールは抜け悲惨な状態であった。右側のサスからは折れたスプリングが出てきた。
そして組付け
新しいサスのトップキャップを外し、左右それぞれステムクランプに組み付ける。ケーブルガイドの向きを忘れ20分ほど悩んでしまった。ホイールはこの機に清掃だ、ブレーキダストのカスが結構たまっていた。ホイールを組んで安定した状態にしてからトップキャップを締め込む。スプリングを押し戻しながらの作業となるのでちょっとしたコツが必要だ。組み終わった時点で最終的な増し締めを確認して作業終了となる。
サス交換を終えて
車高が高くなった(笑)、フルボトムサスなし状態だったので雲の上を走るような感覚である。やはり気づいた時点で早めにメンテナンスをするべきだと反省。
100mmのバイスを買ったのですがやはり大物部品には150mmも必要かと思います