連日の寒波で不動
先日記事にしたとおり、氷点下になるとスロットルケーブルに入り込んだ水が凍りつき、スロットルがまわらなくなり不動となってしまう我がヤマハギア。つい先日も動くと思って出かけたはいいが、3㎞ほど走ってスロットルケーブルが凍り始め、ついには不動となってしまった。
ギア(BX50/BX50S/BX50N)、ジョグ(CE50)、VOX(XF50/XF50D)、ビーノ(XC50/XC50D/XC50R/モルフェXC50H)に関する改善対策
2011年10月18日加速装置において、スロットルケーブル周りの防水構造が不適切なため、雨天時の走行等により、当該ケーブル内部に水が浸入することがある。そのため、外気温が氷点下の環境において当該ケーブル内部に滞留した水が凍結し、最悪の場合、走行中にアクセルグリップが戻らなくなり、エンジンの回転が下がらなくなるおそれがある。
パーツリストを見る限り、対策品っぽい金属板がついているのが、本当に対策済みなのかどうか不明であるためスロットルワイヤーを交換することにした。ヤマハのパーツ検索サイトでパーツナンバーを調べウェビックで注文。
ついでにギアオイル交換
駆動系のパーツを多数交換したのだがファイナルのギアオイルの交換はまだだったのでこの機会にオイル交換する。使用するオイルは定番のヤマハギアオイルをアマゾンから買った。
何度も分解している駆動系ユニット、後ろのプラカバーを外すが、これは外さなくてもよかった、そのままギアオイル交換できるようになっている。メンテでよく見る箇所が無駄な作業なくアクセスできるのはありがたい、ヤマハのこの系統(4stジョグ・ビーノ)のエンジンはメンテ性はかなりいい。
古いオイルを抜くため10㎜のドレンと12mmの注入口のボルトを外す、出てきた古オイルは意外と綺麗な状態であった。新聞配達で使われていた車両なので、廃車間近まで定期メンテはされていたようだ。
指定のオイル量は12㎜ボルトの辺りに100mmと刻印があるので間違いようはない。ただし口が真横になっているので、エンジンオイルのように重力を利用しての注入は無理なので容器は注射器タイプかジェットオイラーを用意した方がいい。あまり頻繁にメンテする箇所ではないが10分ぐらいで終わる作業なので忘れないようにしておきたい。次は5万キロか。
オイルは他メーカー車ユーザーもよく使うヤマハギアオイル
解体に30分
スロットルケーブル交換のため、外装を外しにかかる、慣れたとはいえ面倒なことには変わりない。
外す外装部品はフロントカウル、フロントインナーカウル、フットボード、センターカウル、サイドカウル左右となる。当然フロントカウルを外すためヘッドライトユニットをとり外さなければならない。
また、インジェクションのスロットルボディにアクセスするためには、シートとタンクを外す必要があるので、タンクからガソリンを抜く必要がある。
新品スロットルワイヤーに交換
ドンガラにしたもののスロットルケーブルの取り回しを確認するが、ところどころ知恵の輪をしなければならない。とりあえずスロットルボディ側から外すことにする。
一旦スロットルボディ側のタイコを外したのだが、金属板があるためどうもこちら側をハンドル方面に抜くことはできないようだ。ハンドルのスロットルホルダーのタイコを外し、先に新品ケーブルを組み付けて、古いケーブルの取り回しを追いながらスロットルボディに向けて這わせていく。バイクのワイヤーを替えた人ならわかると思うが、自転車と違って寸法はギリギリ、しかもヤマハギアは強制開閉式スロットルなので引き側と戻し側の2本のケーブルがあるので途中にあるワイヤーガイドへの知恵の輪がとてもやりにくい。結局1時間ほどかかってしまった。
交換後インプレ
スロットルが異常に軽い(笑)。あと少し引き代が増えた
いままでの引っ掛かりというか引きの重さはいったい何?水がワイヤーアウターに入ってしまっているのでどこかで油切れでもしていたのだろうか?
最高速や加速は特に変わらずであったが、スッと回せるアクセルはとても気持ちよくなったのでよしとしよう。ハンドル側のリコール対策品金具の形が元々ついていたものと少し変わっていたが新品部品なので当分困ることはないであろう。今回はとにかく換えてよかった。