ふたたび木曽福島へ
前回、開田高原をまわって木曽福島に訪問したのだが、爺さん一人でやっている定食屋でお昼ご飯を食べただけだったので、改めて詳しく木曽福島を見てみようと再訪問を決意。
伊那の権兵衛峠のトンネルができるまでは、木曽福島は冬場のスキーの要衝。御岳、藪原、乗鞍方面へスキーに行く際は必ず通る道であった。そう、通るだけ(笑)。なので木曽福島の街中を見たことは30年以上前の学生時代から一切ないのだ。
そして権兵衛トンネルのおかげで木曽街道である国道19号の流れがすっかり様変わり。伊那谷を通る中央道へ多くのクルマがシフトしてしまった。
もうすぐ読書の秋
いつものように中津川まで自宅近くの瀬戸赤津インターから東海環状道と中央道を使ってワープ。
とりあえず本日最初の訪問先は「読書発電所」。「どくしょ」ではなく「よみかき」という集落にある水力発電所だ。
前回の記事でも書いたがこの木曽川水系の発電所、福沢諭吉の養子、福沢桃介が数多く設置。この読書発電所もそうだ。建物も昔のまま、大正12年にできた当時の姿を残し、国の重要文化財になっている隠れ名所だ。わざわざ訪れるのはダムマニアぐらいなものであろう。
地名にちなんで、ここで読書会をしてみたいものだ。ちょっとネタを考えてみようと思う。
木曽福島徘徊
今回の道草は読書発電所のみ、ただ、出発が遅かったので木曽福島到着は昼飯時となってしまった。
前回の昼飯で少し失敗した感があるので今回はじっくり店選びをする。いわゆる「上の段」の街並み整備区にある和食屋が世下げであったが本日は平日にもかかわらず団体貸し切りでダメ。しばらくうろうろして、小さな居酒屋がランチ営業しているのを発見。そこにする。
ローカル居酒屋のランチ営業は意外と侮れないのだ。800円の日替わり定食をお願いした。本日のおかずはフライ盛り合わせだ。さすが居酒屋、小皿のおかずもたくさんついてきた。
食事をした後は上の段の街並みを歩き回ってみる。河岸段丘で削れた街並みだが、ここは飯田ほどではなく非常にコンパクトだ、すぐに木曽川におりることができる。平日なので人が少ないのが幸いして静かな街並みを撮影することができた。
また、街中を流れる木曽川であるが、ここは渓流釣りの有名ポイント。街中を流れてはいるが水は非常に澄んでいる。藪原がわにさかのぼれば、木曽川の源流に近くなるので、川の様子もこれが日本の大河川ろは思えないふつうの渓流みたいになる。
二ッ森、笠置山周遊で坂折棚田
帰りに木曽川にかかる古いつり橋を発見。桃介橋と同じく木造トラス構造であるが、ずいぶんかわいらしいサイズの橋だ。
19号沿いの宿場町の旧道へ入ったり道草をしながら突然、坂折棚田に行きたくなり進路変更。
二ツ森山の東を通る国道256から笠置山の裏をめざす。細い県道をクネクネ走り、中野方へ。中野方のダムを近くに見たが坂折棚田からの見える通り意外と大きい。坂折棚田に到着するが時刻は16時、もう誰もいなかった。遅くとも14時ぐらいには到着したいところだ。
このまま前回と同じく八百津を通り可児から東海環状道で帰宅となった。八百津の新しい国道418は尾根筋を貫き、途中かなりの高度の橋があるので景色は絶景である。酷道マニアが愛した偉大な旧418を超えることはできるだろうか?皆さんも一度新418を走ってみてはいかがだろうか。