隣のテントは女子ライダーだった 午前6時起床、グダグダと支度を始める。たいていは歯磨き顔洗い、身だしなみを整えてから、ひととおり荷物をパッキングした後、寝袋、テント干しとなる。大急ぎでやれば30分以内に終わるが、これでだいたい1時間ぐらいかかるので、同じ区画に同宿者がいれば世間話をしながら片付けタイムだ。 昨晩遅くに来た隣のテントに人に声をかけてみた。スカイウェイブを買う前に購入候補になっていたホンダのシャドウ400だったので気になったのだ。その福岡から来たという九州女子ライダーから、ツーリングスポットの情報交換をし、久留米の巨大観音像のネタを仕入れた。 阿蘇の坊中野営場を7時半ごろ出発。パノラマラインを上り途中から南阿蘇に下る。 野菜の無人販売か?南阿蘇の宝来宝来神社 本日最初の目的地は南阿蘇の宝来宝来神社である、宝来宝来と書いてホギホギと読む。本当かどうかわからないが宝くじを当てた石をお祀りし、ご利益があるという。これだけならよくある開運神社なのだが、いろいろな社がありグッズを売っている。その売り方が田舎にあるような野菜の無人販売みたいで、セルフサービスでお金を置いていく仕掛けだ。人の良心に依存しているため、不届き物がいるようで注意書きが多数掲示されていた。 セルフサービス故、お払いもDVD再生でモニターにDVD神主が登場するというものだ。またブラックルームなる子供だましの部屋や遊園地の木馬を持ってきただけの子供神社など突っ込みどころ満載の社が多くある。一つ一つお参りしていると軽く1時間は超えてしまう神社だ。なぜかBGMにジングルベルの歌が流れていたのが、より一層雰囲気を可笑しくしていた。 ケニーロード~ミルクロード 阿蘇といえば日本有数のツーリングスポット、昨年走れなかったケニーロードを走ることにした。元GPチャンプのケニーロバーツの夫人が熊本出身ということで、本人が日本に来た際気に入った道ということだ。さすがにスクーターでマニュアルモードがないのでパワーを生かして走ることはできないが、景色の良さと気持ちのいいワインディングを十分楽しめる。 ケニーロードの次は通称ミルクロードへ。阿蘇の外輪山の尾根筋を通る道だ、周囲には数多くの牧場があるため、いつしか通称ミルクロードといわれるようになった。雨でスマホをフロントのトランクに避難させたままなので、何度か位置...