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西日本ツーリング8日目 鹿児島市から熊本県阿蘇市

鹿児島出発、早朝のソープ街へ

午前6時起床、いそいそと準備しながら7時前にゲストハウスを出る。このツーリングでいくつかゲストハウスに泊まって感じたことだが、他の宿泊者はずいぶん出発が遅い。みんな寝てるので出かけるときの支度に気を使う。

まずは、昨晩目星をつけておいたソープ街を見に行く。ソープ街といっても大きくはなく、1ブロック100mほどの規模だ。鹿児島は宮崎と違い、早朝から絶賛営業中だ(笑)。黒服のオッサンが朝から通りで待機中である。ソープ街入り口の角にあるビルは地元の暴力団事務所ということらしい。同じブロック反対側には廃墟なのかどうかわからないボロボロのラブホがあり、絶賛営業のソープと対照的だ。

ソープ街入り口

営業してないよね?

 

朝からお盛んなエリアを見た後、北上するため鹿児島中央方面へ。途中市電のターミナルがあり可愛らしい車両を撮影。筆者の住んでいるエリアでは路面電車がないので、興味深い。

右手に桜島を見ながら錦江湾沿いの国道10を北上、霧島方面へ。天気は良いのだが、残念ながら桜島は雲に覆われ雄姿を拝むことはできなかった。加治木のマクドでいったん朝食のあと、本日最初の目的地「戦史館」をめざし隼人方面へ。

まるでアパッチ砦のような戦史館

ここは九州の有名スポット、鉄板コース。オーナーは鹿児島市内の繁華街、天文館でも軍国酒場を経営していたが、昨年入居していたビルの解体に伴いこちらに。ただ、かつて各地方にあった秘宝館同様、オーナーの高齢化、採算などの理由でいつ無くなるかわからないので、気づいた方は早めに訪問した方がよいと思う。こちらのオーナーもかなりの御歳のようだ。

残念ながら到着が早すぎ、営業前であったので外から見学するのみに終わったが、なんとかオーナーが元気なうちに再訪したいものだ。


山を彩る巨大な龍と仏像群、長命ヘルシン酢

戦史館からすぐ近く、ここも九州では鉄板のスポットだ。黒酢の製造会社の敷地内が異様なことになっている。敷地内どころか、街道沿いの塀の西郷さんや老人の絵もなかなかキテいる。

中に入るとおじさんがいて「ゆっくりお参りしてってね」と歓迎された。山の斜面全体に仏像、祠があり、オーナーの信心深さがうかがえる。おみやげに黒酢を買ってみようかと思ったが、かなりの高級品なのであきらめた(笑)。健康が気になる方は通販もあるようなので試してみてはどうだろうか?


宮崎熊本を行ったり来たり、人吉から椎葉村

大物を2件見た後はひたすら北上、本日どこまで行けるかわからないが阿蘇辺りまでは行ってみたい。えびの方面へ九州自動車道と並走する国道504~268を快走、国道221のループ橋を二つ越え人吉に差し掛かるあたりで怪しげな機関車の形をした店を発見。いろいろなパワーワードが散りばめられた胡散臭いグッズの専門店らしい。

椎葉村という秘境を思い出し、椎葉~高千穂のルートで阿蘇まで行くことに決め、人吉から国道219に進路をとる。

そろそろ昼飯時であるが、なかなか店がない。集落を過ぎたら次の集落まで数キロ農地ばかりという状況で、あさぎりという比較的大きな集落の居酒屋に入り、チキン南蛮定食を食す。

 

 

 

次の街、湯前に差し掛かったところ「まんが美術館」なるものの看板を発見、で、道草することにした。こちらは個人コレクションではなく、湯前の駅前にある公営の美術館だ。大物漫画家のサインパネルや原画などがロビーに展示されていたが、あいにく本日は展示入れ替え期間の真っただ中で見学できず。

 

 

宮崎最深部の秘境、椎葉村から高千穂

九州有数の酷道265に進み、ひたすら深い山の1車線道路をえんえんと走る。平均時速は30km/hほどにスローダウン。かつての紀伊半島の最深部とおなじく、峠からは遥か下の方に続く道や、向かいの山の途中にある民家があるような景色が続く。はっきりいってこういう道は30分ほど走っていると苦痛となってくる、酷道険路市道とはよく言ったものだw。

どれぐらい苦行しただろうか、午後3時ごろ、椎葉村のメインストリートに到着。東京の自転車店なるしまフレンドの監修したサイクリングコースもあるが、上級コースは高低差が半端ない。とはいえ、この椎葉村のスタート地点まで、熊本や宮崎から来るのがさらに難関ステージではないかと思う。

 

そのまま国道265を進み五ヶ瀬町から高千穂町へ、いったんファミマでコーヒー休憩をとる。本日は走りっぱなしのため、肩こりが出てくるほどの緊張感を強いられており、持病の耳鳴りもひどくなってきた。ファミマの前で30分ほど休憩し、目的地阿蘇のキャンプ場を目指す。時刻は午後4時を過ぎ、キャンプ場到着は日没後になりそうだ、昨年も同じような時間帯で半泣きで走った記憶がある。

 

昨年と同じ阿蘇坊中野営場でキャンプ

キャンプ場にはギリ日没に間に合い、1000円を払ってテントを設営。本日は平日のため、空いたオートキャンプエリアへ案内された。こちらは11月ごろまでやっているそうだが、すでに9月半ばで結構冷えるので、こちらでの春秋キャンプは装備に注意されたし。

さて、この阿蘇、、困るのが食事。定食屋があるにはあるのだが、市役所の方まで行かないと数が少ない。仕方ないので昨年と同じくスーパーで総菜を買い、キャンプ場ディナーとなった。明日はまともな夕食を味わいたい(笑)。