抗日号披露
中国ネタブログの方にも書いたのだが、自著の宣伝のためステッカーを作成、嫁のクルマに貼ってみた。それを「抗日号」と勝手に命名し、友人の『中国遊園地大図鑑』作者、セキガミ氏に披露。ツカミはOKであった。
この抗日号で今回は出版の慰労会を兼ね野郎二人でドライブに出ることとなる、まだ発売前だけど。で、この紀行文を中国ネタブログの方に書こうと思ったが、これ以降中国ネタは出てこずブラジル紀行になるのでこちらのブログに掲載したというわけである。
中馬街道(国道363)を快走
まずはセキガミ氏がいい温泉(セキガミ基準)があるということなので、瑞浪方面に向かう。前日マップで確認したのだが、悪い予感しかしない(笑)。
いつもバイクやロードで走り慣れた国道363を狛犬まで走らせる。本日は天気も良く、数多くのバイク乗りやロード乗りが走っている。いい加減運動不足を解消するため、また、ロードにでも乗るかと頭をよぎった。
狛犬を過ぎすぐの突き当り、国道363はここを右折なのだが、今回は左折し小里の集落の方に降っていく。途中デッサンの狂ったミッキーマウスらしき看板を見つけ急停車、カメラに収める。筆者は意外とこういうのは目ざといのだ。セキガミ氏に感謝されてしまった。そして小里の集落からわき道に入り、稲荷温泉を目指す。
一部取り壊し中、稲荷温泉
わき道に入ったはいいが、看板も標識もなくセキガミ氏の記憶を頼りに細い道を進んでいく。細い路地を山の上の方に行くと、建物の解体現場に出くわした。
その横の駐車場にクルマを停め、しばし解体現場を見学する。セキガミ氏によればこの場所は温泉の宿泊施設があったとのこと。豆タイル張りの浴槽だか水槽だかわからない残骸が残っていた。かつてはこの温泉もかなりのお客さんでにぎわっていたことをうかがわせる解体現場であった。
そして温泉の入り口のある神社の方に向かう、温泉はこっちとセキガミ氏が言うのでその方向を見ると、昭和中期から時間が止まったかなりヤバげな佇まいの建物が。無茶苦茶カッコイイ(笑)。ポンコツ好きにはたまらない建物だ。
入湯料は500円、洗髪はプラス100円。受付の小さなカウンターには前の客の料金と思しき100円玉x5枚が放置。おじさんを呼び出し、受付を済ませ浴場へ行く。ロビーには古臭いグッズが山積みであるが風呂を出てから鑑賞しよう。
瑞浪市観光協会のサイトによれば
200年の歴史を誇る小里のお稲荷さん、その緑に包まれた境内にある稲荷温泉で季節の田舎料理をご賞味下さい。昔から有名な皮膚に良いラジウム温泉に、元気になるニューセラミック『コスモプラナ』を採用した、大量の発汗作用がある日本で唯一の気功温泉です。どうぞごゆっくりとおくつろぎ下さい。
とある。「気功温泉」というのが謎だが武侠ドラマで言うところの内功が強化されるのであろうか?入魔のポーズをとってくればよかった(笑)
古臭い廊下を渡り浴場に下りるのだが、どうも昭和中期に作ったっぽいインテリアがそのまま残っている。浴場自体は80年代に作ったようなタイル張りであるが、更衣室のグッズが古臭い。コインロッカーはなく昔の木のロッカーだ。色々な地方を温泉ツーリングした経験のある筆者は木のロッカーぐらいでは怯まないのだが、ロッカーのカギがとってつけたような掛金だ(笑)。温泉の成分、効能を書いた 標札には昭和31年とある。
あまり長湯すると湯あたりするので15分ほどの入浴で切り上げ、しばし、まったりする。注意深くお座敷を見ると欄間や障子など模様入りのすりガラスで装飾されており、まさに「ザ・昭和」といった趣だ。ロビーの棚の散乱する古い雑誌を見てみたが微妙に新しく数年前のものであった、残念。
ただ、以前は宿泊施設も運営していたが、前述したように解体。宴会もできるような座敷もあるが今は料理の提供はないようだ。このままだといつ閉鎖されるか分からないので、興味のある向きは早めに稲荷温泉を訪問されたい。
稲荷温泉 不老荘はここ、行くなら早めに
可児の土田地区でブラジルの空気に触れる
土岐の国道19号から、旧中山道である国道21号で可児を目指す。セキガミ氏によると土岐からひとつ峠を越えた鬼岩公園も廃墟とかあって面白いらしい。
途中、バイパスを避け旧道の方に進み、街道沿いの廃墟オガワヤホームセンターを惜しみつつ可児へ進む。
今渡のあたりから、筆者はバスガイドになる。ブラジルスーパー「トロピカル」の解説やら、ブラジリアン柔術とムエタイを合わせたようなキックボクシング教室「 Brazilian Thai」ジムの解説やらしているうちに可児市土田に到着。
ブラジル軽食店「Mel」のあるマンションのテナント群を説明し、いつも立ち寄るブラジルスーパー「BoiBom」を案内する。
小牧でシュハスコ、肉三昧
可児市土田から国道41で小牧に向かう。一応席が空いているかレストランに電話で確認。
どうも犬山の五郎丸あたりから、車の動きが遅くなり渋滞に巻き込まれてしまった。セキガミ氏から今日食べるブラジル料理の特徴は?と聞かれたが「肉、とにかく肉」と答えておいた。
時刻は18:00少し前、ヴィラノバ小牧ショッピングセンターの駐車場は空いていた。目指すは3階のヴィターリBBQハウス(Vitalli BBQ House)、実は先週も家族と来て2週連続なのだ(笑)
もうこの店は3回目になるので、入店してセキガミ氏に講釈を垂れる。どうやら我々がディナータイム一番最初の客のようで、一部焼き過ぎて少し硬い肉が出てきた、ディナータイムに行くなら19時以降がおすすめだ。毎回失敗するのだが、バイキングで料理をとりすぎてしまい、肝心のシュハスコが満腹で食べられない事態になってしまう、貧乏家庭で育ったので仕方ない(笑)。今回は大好きな豚バラ、ハラミをあきらめた。
ついでにいうと、ブラジル式デザートがけっこうイケる味で、最近はブラジル式プリンを頼むようにしている。こちらはバイキングなので、プリン食べ放題であるが、肉で満腹のためあまり食べられないのが残念だ。プリンの他にココナッツケーキやババロアもある、もちろんお手製だ。
ヴィターリBBQハウス(Vitalli BBQ House) を出た後は1階のスーパーを見学、満腹過ぎてもう食べ物を見たくないぐらいになってしまった。
偶然、冷蔵コーナーにブリガデイロを発見!やっと出会えたブリガデイロを購入、最後の一個であった。本当は自分で作れるといいんですけどね。