気になったミッドセンチュリー様式
先日岡崎に一人花見に行った際、トヨタ本社前の信号に捕まり停止し、ふと横を見ると昔のカタカナの「トョタ」ロゴのビルがまだ残っていたのに気づいた。トヨタ本社の前を通る国道248はこれまであまり通ったこともなく、たいてい岡崎方面に行くのは高速を使っていたため見落としていた。特徴のある古い時計塔は覚えていたんですけどね。
人生初、トヨタ本社へ
愛知県にお住いの方なら経験があると思うのだが、小学校の社会見学にトヨタの工場見学は誰もが行ったことがあると思う。ところが筆者はあいにく社会見学当日水疱瘡にかかってしまい、トヨタの門をくぐることはできなかった。クラスメイトが見学記念の景品でもらったダルマセリカのおもちゃを悔し涙を飲んで眺めたものだ。おもちゃといってもすごくショボい子供だましのものだけど、小学生にとっては大問題であった。
というわけで、あのミッドセンチュリー様式の建物を観るべく調べていると、トヨタ会館という博物館が併設しているではないか。しかも無料と来た。早速平日休みのタイミングに合わせ出撃することにした。
休館日は毎週日曜日、年末年始、ゴールデンウィークと、基本平日しかやっていないので注意。
まぁ、自宅からは近いので、嫁を仕事に送り出してからしばらく抗日ドラマを見てからの出発となった。とはいえ、昼間の西三河は仕事中のクルマでけっこう混む、トヨタ会館に着くまでに結局1時間ぐらいかかった。
さすが、世界第3位の自動車メーカー、広大な敷地内に新しいビルがたくさん建っている、どうやらトヨタ会館のある方は技術開発を行っているテクニカルセンターがある方だ。
場所はここ
トヨタ生産方式を詳しく説明、トヨタ会館内部の様子
外国からの視察団やら新入社員の研修やら、意外と結構な人出だ。一般人は筆者を含めごくわずか。おそらく協力会社と思われる新入社員の軍団は4-5社来ていた。
ここの展示はどちらかというと技術方面、生産管理方面の展示が中心だ。現行車両の展示も一部にはあるがそれほど大きくはない。
カッコイイクルマやビンテージカーなら長久手のトヨタ博物館のほうにあるので、そちらを観よう、但し有料なのと、土日はイオンとイケアの渋滞にはまる可能性があるので注意。
ミッドセンチュリー様式の建物を観る
そして、気になっていたミッドセンチュリー様式の建物だ。トヨタ会館からしばらく歩かなくてはならないが、歩道からよく見える。あとで調べたところ、白いタイル張りの大きな方の建物は旧トヨタ本社ビルということだ。現在は研修センターとして使われているらしく、新入社員と思しき100人ほどの集団が建物の中に入っていった。もう一つの小さい方の建物が謎だ、こちらの建物の方がミッセン度が高いのだが、どういう建物なのだろうか?
そして時計塔
信号を渡り、テクニカルセンターの入り口にある時計塔を見てみる。すべて直線で構成され、作ほどの小さい方の建物同様ミッセン度の高い仕上がりとなっている。まだ機械式デジタルの年代の時計らしく、いわゆるパタパタ時計をさらに進化させた機械式デジタル表示になっている、温度計は一部ギアが外れているかで変な表示になる数字があった。
時計塔の足元の記念碑には昭和44年(1969)とあり、累計生産台数500万台を記念するとあった。1969ということは大阪万博前、ミッドセンチュリー最後の年代と言える。
トヨタのサイトで調べたところ、同系デザインの時計塔が三好、堤、明智の各工場にあるようだ。そういえば元町工場は道路の向かい側に時計塔があったような気がする。
結構敷地が広く歩き回って疲れたため、何も思いつかず、せっかく豊田まで来たのに昼飯は松屋でカレギューとなってしまった。
トヨタ生産方式の本っていっぱい出てるのね