やはりカッコ悪いハンカバ
タイトルに「禁断の」と入れてみたが、長年バイクに乗っているとこのあたりはどうでもよくなる部分がある、いわゆるカッコを取るか実利を取るかの問題である。
実利を選んでリアキャリア、そして箱。そして最後に来るのがハンドルカバー、通称ハンカバである。このハンカバのカッコ悪さときたら全てをぶち壊すほどの破壊力を持っているので、なかなか実行に移すには踏ん切りが必要だ。
なぜカッコ悪いかというとそもそもバイク趣味とは対極の実用車装備であるからだ。本来は新聞配達、銀行の外回り、出前と小排気量のビジネスバイク御用達のグッズであるのだ。趣味で乗るバイクに似合わないことこの上ない。このハンカバのデザインをどう弄ろうがカッコよくはならない、DUCATIに真っ赤なハンカバ、ハーレーに鷲のマークのハンカバを付けたい人いますか?ハンカバつけるぐらいなら電熱グリップを装備し、ウインドプロテクションを工夫するはずだ。
またのんびり走る分にはいいが、スポーツ車ではどうしても手の動きが悪くなり、かえって危ない思いをするので峠走りするような使い方だと向いていない部分もある。
ハンカバはとくにバイク趣味を始めたばかりの人にとってはかなりな踏み絵となる事が想像できる。実際私が若いころもそういう気持ちだったので否定はしないのだがいつか実利を取る歳になる日が誰にでも来ます。そのころにはゆっくり走るバイクが主力になるので躊躇なくハンカバ装着し、暖かい手元で運転できるようになるでしょう。
もちろん実用車が趣味であればなにも問題はない、カブを究極実用車ルックにして昭和コスプレするマニアもいるぐらいなので。
ヤママルト ハンドルカバー (ダイアップ)
毎度のアマゾンで購入、\1609。実は前の週に同じ値段のものを間違えて購入したのだが、そちらはハンドルウインカー穴の開いたタイプでカブの方に廻した。ヤママルト(プレス) HC-P2400というタイプである。
今回購入したのは同じく大久保製作所のヤママルト(ダイアップ) ハンドルカバー、品番で言うとHC-U2500というものになる。こちらのモデルはハンドルバーにウインカーがないプレスカブや一般パイプハンドル向けの製品となる。いずれの製品も超ロングセラーであることをにおわせるパッケージだ。
会社HPを見るともう70年自転車バイク用品を作っているとのこと、ヤママルトのマルトは初代の大久保富治氏のトであろうか。
会社沿革
昭和23年 初代 大久保富治が創業
昭和25年 4月 バイク用ハンドルカバーや自転車用品などを製造開始
昭和46年 3月 現在地に工場を移転
昭和60年 ヤママルト 商標登録
平成15年 1月 2代目 大久保富生 有限会社大久保製作所 設立
平成18年 3代目 大久保富彦が代表取締役に就任 現在に至る
平成20年 自転車屋さんのポンチョ 商標登録
ヤマハギアに装着
ナックルガード用のブラケットが付いたままだったので取り外したのち、とりあえず装着したのだが風防の足と時計が邪魔をしていまひとつ具合が悪い気がする。取り付けはとても簡単であるので説明しないが、ひもをミラーの足に括り脱げないようにする際、余ったひもの端を中に埋め込むようにする、空気抵抗を浴びほどけないようにするためだ。
あと当然であるが車幅が広がってしまった、狭い道や市街地を走るわけではないのでこれは問題ないであろう。
暖かくなったらすぐに外すことを忘れずに使おう。以前のアドレス50ではオールシーズンハンカバ装着のズボラをしてしまった。